積聚(しゃくじゅ)ってどういう意味?

中国の医学古典に出てくる、痛み、硬さ、拍動といった腹部の異常サインを表す言葉です。

昔から、心身に生じた症状や機能異常は、人間の一番デリケートな部分である腹部に、痛み、硬さ、拍動といった異常サインとなって現れやすい事が知られていました。

積聚(しゃくじゅ)治療では、腹部に現れる異常サインから、その方の状態を読み取り、より原因にアプローチする治療手順(証)が決定されます。

弱められていく自己治癒力・回復力・生殖機能の働き

疲労やストレスに追い込まれた心身の緊急反応、過去のケガや病気の影響、環境の変化についていくのがしんどい、飲食・睡眠の不摂生、不安・焦り・憤りといった心の問題・・・。

人生や日常に生じる様々なマイナス要因により、その方のバイタリティ(生命力・活力)が弱められれば、本来備わった自己治癒力・回復力・生殖機能の働きもセーブされてしまいます

改善しにくさの一因には、現在の症状に負けてしまう位にまで、生命力(自己治癒力・回復力・生殖機能)の働きが低下してしまっている可能性が考えられます。

これは精神的な疾患や小児の症状においても同様です。

生命力の働きをセーブしてしまう要因には

■ 母親の胎内にいる時に生じた先天的な要因 。体質、気質、遺伝に起因するもの。

■ 飲食・睡眠など生活の不摂生、かかった病気や受けた治療の影響など。 後天的に生じた要因

■ 転倒、事故、ケガ、手術などによる外傷性の要因

■ 慢性的なストレス、不安、焦り、憤り、無力感、環境の変化についていくのがしんどい、ショックな出来事、恐怖体験など。精神的な要因

■ 老化や更年期、ライフ・サイクルの変化に伴う心身の変調など 。生理的な要因

など、その方の内に生じている弱まりが考えられます。

内に生じた弱まりを補う鍼灸

■ 積聚(しゃくじゅ)治療では、腹部に現れる痛み・固さ・拍動の状態を指標に、お一人お一人のコンディションを読み取り、治療の手順(証)が決定されます。

腹部の状態を確認

■ 決定された手順(証)に従い、表面的な軽い刺激からスタートし、お体の状態の変化を確認しながら、徐々に刺激を加えていきます。主に背部にある経穴(ツボ)を使います。

– 河川に例えますと、流れの歪んだ部分に堆積した泥や落ち葉を流すために、少しずつ川の水流(気の流れ)を強めていくイメージです。その方に最適な刺激量に達し、堆積物が流され、川の流れがスムーズになれば、施術は終了です。

背部への施術

■ 鍼は、細くて柔らかい、専用の鍼を1本用います。鍼先を皮膚に当てたまま、鍼を持つ手の方をすりおろすといった、とてもソフトな刺激を繰り返します。

使用する鍼

■ ムチウチなどの外傷や手術の影響、長期間を経た慢性疾患など、川の流れを強めるだけでは流しきれない程の滞りに対しては、手足や腹部・頸部への補助治療を加えます。お灸を用いたり、うっ血の処置を行う場合もあります。

肩部への施灸

■ 積聚(しゃくじゅ)治療は、症状部位や疾患名に対してだけでなく、その方の生命力(自己治癒力・回復力・生殖機能)の働きを補う事で、より根源的な改善と予防を目指します。

心と体は一体 ~ストレスや心的要因との関り~

ストレスフルな時代です。慢性的な疲労、ストレス、精神の不健康などが一因となって、改善しにくい症状や、原因不明の機能異常に苦しまれている方も少なくありません。

当院では「心と体は一体」と考えますので、症状の経緯だけでなく、その方を取り巻く社会性、環境や価値観の変化、ストレスや心の状態についても詳しく伺います。

カウンセリング

「心のカルテ」「体のカルテ」を時系列に比較する事で、ストレスの影響や精神的な要因を考察し、より根源的な改善を目指します。

このような症状の方に

関節痛・筋肉痛・こわばり・神経痛
頑固な肩こり、再発する腰痛、ぎっくり腰、首の痛み、膝痛、手足のこわばり、神経痛、坐骨神経痛、後頭神経痛、四十肩・五十肩(肩腕痛)、腱鞘炎、顎関節症、ムチウチ 、慢性関節リウマチ、その他

冷え・疲労・諸器官の機能失調
冷え症、逆上(のぼせ)、胃もたれ、眼精疲労 、突発性難聴、めまい 、偏頭痛、扁桃炎、頻尿、尿漏れ、膀胱炎、アレルギー性鼻炎(花粉症)、甲状腺疾患(バセドー病・橋本病)、アトピー性皮膚炎 、その他

ストレスや精神要因の症状
自律神経失調、疲労倦怠 、気分障害、不眠症、チック症、社会不安症(SAD)、過敏性腸症候群(IBS)、繊維筋痛症候群、慢性疲労症候群(CFS)、その他

レディース鍼灸(女性の症状)
月経困難症(生理痛)、月経異常、不正出血、月経前症候群(PMS)、思春期の自律神経失調症 (起立性調節障害)、更年期の症状、その他

マタニティ鍼灸(妊娠期や産褥期の症状)
・悪阻(つわり)、逆子(概ね30週まで)、安産の灸、産後の衰弱、乳腺炎、精神不安、育児疲れ、その他