眼精疲労の原因と解消法
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目の疲れだけじゃない、眼精疲労の症状とは
長時間のパソコン、スマホ、タブレット・・・
近視的なディスプレイ作業による眼の疲労は、誰でも経験されると思います。
眼を休ませれば回復しやすい、一過性の疲れ目 。
そして、目の疲れだけでなく、
- 肩や首のこり
- 頭痛
- めまい
- 吐き気
- 眼窩痛
- 自律神経失調
などの症状が伴う 眼精疲労 があります。
眼精疲労は、眼を休ませても改善しにくいのが特徴です。
精(せい)って何でしょう?
精(せい)とは
- 精とは、生きるためのパワーの源です。
- 主に 腎(じん)で作られます。
- 活動したり、疲労・ストレスなどで消耗 されていきます。
- 栄養(脾胃で作られる精)や滋養(腎で作られる精)で補うことができます。
- 精が不足 すれば 様々な機能の異状 が起こりやすくなります。
精の不足は、眼にも関わるのですか?
はい。まずは眼について考えてみましょう。
眼は、光を受け止め映像化する器官です
眼に飛び込んできて、様々な視覚情報を伝えてくれるのは、光 です。
- 光は、スピードやパワーが極まった状態( 極陽 )です。
- いわば世界最速のピッチャー。キャッチャー(眼)も草野球レベルでは務まりません。
- 極陽のパワー(光)を受け止めてくれる、陰の力の強いキャッチャー(眼)が必要です。
眼とは、かなり陰性が強い器官だといえます。
眼と関りの深い、陰性の強い器官は、腎(じん)と 肝(かん)です。
実は、眼精疲労と腎・肝には、切っても切れない関係があるのです。
眼を機能させる燃料・肝の陰血(いんけつ)
陰血(いんけつ)とは
- 腎の精や、脾胃(消化吸収)から作られた精は、生きるためのエネルギー「気血」になります。
- 気血のうち、眼を機能させる燃料を 陰血(いんけつ)といいます。
- 陰血は、腎の精を原料 にして 肝 で製造 されます。
眼精疲労が生じる3つの要因
① 疲労・ストレスによる精不足からの眼精疲労
これは、精の消耗による原料不足で 陰血が充分に作れないタイプ の眼精疲労 です。
- 疲労やストレス等で、精が消耗され減少します。
- 精(原料)不足 となり、陰血の量も減少します。
- 陰血不足 となり、眼の機能は低下します。
② 不足した精を補えない時の眼精疲労
消耗した精を補う陰血分解
精の消耗を補いきれず、長期にわたれば、精の枯渇が起こりやすくなります。
精とは、生きていくために必要不可欠な要素。
生き伸びるためには、何としても「精の枯渇」を防がねばなりません。
- 精を補う為に、カラダは 作られた陰血を分解 して回収します。
- 分解された陰血を使って、枯渇しかけた精を補うのです。
- 陰血が奪われる ので、眼の機能が低下します。
非常時には 陰血から精を返してもらう のですね。
③ 眼の酷使が心身の不調となる眼精疲労
眼の過労が心身の不調に
- 眼の酷使により 陰血は不足 します。
- 陰血を増産する為に 精が消耗 されます。
- 精が不足すれば、眼の機能だけでなく 心身の不調 につながります。
眼の過労から 心身の不調 が起こるのですね。
眼の酷使が続いた時にも、しっかりと身体を休ませる ことが大切です。
眼だけでなく、全身(心)を休ませる
眼に現れる、疲労やストレス
溜まった疲労やストレスが眼の症状として現れる事を、私たちは日常的によく経験します。
- 眼のかすみ
- 焦点が合いにくい
- ドライアイ
- 眼の奥がゴリゴリする
- 眼の周辺がピクピク動く
などなど。
逆に、熟睡された後や、マッサージなどで癒された後には、
眼がパッチリした! 視界が広がった! 明るく感じる!
など、眼の変化を実感される方も多いのではないでしょうか?
眼を休ませるだけでは不十分です
溜まった疲労やストレスを緩和させ、全身(心)をしっかりと休ませることが大切です。
眼の疲労だけでなく、心身の疲労(精の不足)から生じる眼精疲労。
追い込まれたカラダからの 「しっかり休め」のSOSサイン のように思えるのです。
ブログ文責 橋本昌周