かんたん!不眠症(睡眠障害)解消のセルフケア
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疲れているのに、なぜか寝つけない夜
寝つきの悪さを改善するために、精神安定剤(睡眠導入剤)を常用されている方も少なくありません。
東洋医学では、緊張した時やイライラした時と同様に、アタマに 陽気(ようき)が昇り、脳が覚醒 することで寝つきが悪くなると考えます。
陽気(ようき)とは
- 日中に活動的に動くためのエネルギーです。
- 陽気は温熱ですので、上へ上へと昇り続け、じっとしてるものを覚醒する性質です。
昇ってしまった陽気を降ろし、覚醒された脳をクールダウンするにはどうしたらよいのでしょう?
陽気を降ろしてくれる力、それは陰気(いんき)です
この陰のパワーこそが、頭に昇った陽気を降ろし、アタマを落ち着かせてくれます。
自分を滋養する睡眠モードに導いてくれるのです。
陰気(いんき)って、大人しいとか暗いってイメージがありますけど。
陰気は、心身の滋養や修復などの大切な仕事をしています。
回復するための自然治癒力 といえます。
疲労やストレスが強いほど眠れなくなる理由
強い疲労や精神ストレスなどにより、気力や体力の消耗が過ぎれば、陰気(自分を滋養する力)は減少してしまいます。
この状態を 陰虚(いんきょ)といい、アタマに昇った陽気を降ろせない状態です。
陰虚(いんきょ)と睡眠障害
陰虚(いんきょ)が続けば、陽気は上方(頭)に昇ったまま降りてこられなくなります。
これにより、どんなに疲れていても 休む状態(睡眠モード)になれない のです。
ぐっすり眠るためには、減少した陰気を補い、頭に昇ってしまった陽気を降ろさねばなりません。
寝つけない夜のセルフケア
セルフケアとしましては、足腰の疲れや冷えを取り、下半身に力をつけてあげる と良いでしょう。
足腰が温まりしっかり休まると、減少した陰気も補われるのです。
セルフケアのポイント
- 膝の裏やふくらはぎのコリを緩めてあげる
- 足の裏を丁寧に揉んであげる
- かかとの真ん中にあるツボ 失眠(しつみん)や、足の小指にあるツボ 至陰(しいん)も、陰気を補う効果があります。
陰虚とは 自然治癒力が弱まり始めた状態 です。
睡眠だけでなく 万病の始まり でもあるのです。
- 普段から意識的に心身を休めましょう。
- 疲労やストレスで消耗した陰気を早めに補ってあげることが大切です。
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ブログ文責 橋本昌周