【妊活と東洋医学】改善したい5つの体質とおすすめ食材
東洋医学では、現在のカラダの状態や、気質や体質といった生まれ持った性質を、いくつかのタイプに分類して考えます。
ご自身の内に授かりにくい要因が潜んでいないか、以下の項目をチェックして確認してみましょう。
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気虚タイプ(体力・パワーの不足)
体力がなく、生殖のエネルギー不足で妊娠しにくくなります
気虚をチェック
- 風邪を引きやすい
- 少し動いただけで息切れや汗かきがある
- 慢性的な眠気がある
- 気力・体力がなく疲れやすい
- 胃腸が弱い・食欲がない・もたれる
- 便秘・下痢しやすい、むくみやすい
- 筋肉が少なく、太りやすい体質(頬やお尻がたれやすい)
- 低体温・冷え症である
妊娠中は流産に注意が必要です。
難産になりやすい傾向があります。
気虚タイプの改善ポイント
- 休養(十分な睡眠)と気分転換
- 身体を冷やさない&あたためる工夫
- 気のエネルギーは消化吸収からも作り出されますので、胃腸のケアが大切です。
*消化に良い食べ物・体をあたためる食べ物(にら・玉ねぎ・にんにく・しょうが) - 気の使い過ぎからの気虚もあります。
血虚タイプ(血や栄養が足りない)
栄養(血)が足りなくて(月経周期も定まらず)妊娠しにくくなります
血虚をチェック
- 顔色が悪い(肌が暗い)
- 髪質がパサついている、肌質がカサついている
- 爪の色が悪い
- 集中力がない
- 浅い眠り(夢が多い)
- 生理が遅れがちで経血が少ない
- 不安・心配が強い
- 動悸が頻繁に起こる
- 自分の体調や気分に鈍感になり、無理をしてしまう
妊娠しても、赤ちゃんの成長に必要な血が不足する危険性があります。
血虚タイプの改善ポイント
- 自分の体調や気分を感じにくくなり、気づかないうちに、肩こり・腰痛・頭痛・めまいなどが起こりやすいので、休養や適度な運動でリフレッシュしましょう。
- 食欲が落ちると、血虚に加えて気虚の症状も起こります。食べなきゃダメ!おいしく食事ができる工夫を。
- ミネラルが多く、造血作用がある食べ物(トマト・クコの実・きくらげ・ゴマ・黒砂糖)
気滞タイプ(気の流れが渋滞)
精神ストレスや緊張、責任感が強い人、生活が不規則な人に多く見られます
気滞をチェック
- 生活が不規則である
- 慢性的な肩こり・頭痛
- 緊張しやすい、イライラ怒りっぽい
- げっぷ・オナラが多い(するとラクになる)
- ため息をよくつく
- お腹・わき腹が張る
- 喉が詰まったような(何か引っかかった)感じがする
- 情緒不安定・喜怒哀楽が激しい
- 月経前にお腹や乳房が張る
- 月経前に下痢や便秘をする
基礎体温表が乱高下するような体調のアンバランス(妊娠しにくさ)が伴います。
気滞タイプの改善ポイント
- ストレスがたまるような場所や人物を避ける。
- 気が滅入った時に行う「自分なりのリラックス方法」を持つ。
*シャワーで汗をかきサッパリするなど。 - 気の流れを良くする食べ物(セロリ・しそ・春菊など、香りのあるもの)
血瘀タイプ(血流の滞り)
暴飲暴食・運動不足・足腰の冷え・イライラから血瘀(けつお)に
血瘀をチェック
- 毛細血管が糸ミミズのように浮き出ている所がある
- 静脈瘤がある
- 腰痛持ちである
- 目の下のクマ、しみ、ソバカスが目立つ
- 生理痛が強い
- 経血に塊がある
- 子宮内膜症や子宮筋腫がある
- 生理が遅れがちである(月経不順)
骨盤内の血液循環が悪くなる(卵巣や子宮の機能も低下します)ので、妊娠しにくくなります。
血瘀タイプの改善ポイント
- 腹式呼吸や適度な運動で、気・血の流れを良くする。
- あたためる&冷やさない(特に下半身)
- 血行を良くする食べ物(青魚・ネギ・納豆・酢・ニンニク・なす・しょうが・ニラ・ひじき・こんにゃく)
水滞タイプ(水分の停滞)
水分代謝が低下し、体内に水の滞りが起こります
水滞をチェック
- 身体が重だるい
- むくみやすい
- 胃の中でチャポチャポ音がする
- 胃もたれ・食欲不振になりやすい
- 雨の日に調子が悪くなる
- 皮膚の疾患がある
- アレルギー性の疾患がある(鼻炎など)
妊娠には、気血と同じくらい水分の循環が必要です。
水が停滞すると、体内に湿(湿気)がたまり、皮膚の症状・関節痛・だるさ・アレルギー疾患が出やすくなります。
水滞タイプの改善ポイント
- こまめに身体を動かして、気・血・水の流れを良くする。
- 食べ過ぎや飲みすぎに注意する
- 水分摂取には特に気を付ける(量や温度)
- 入浴などでしっかり汗をかく
- 水分代謝をアップさせる食べ物(しょうが・コショウ・山椒)
東洋的な考え方の妊活カウンセリング
東洋医学では、お一人お一人の心身のコンディションを 証(しょう) といいます。
当院では、四診(ししん)という「東洋的な考え方のカウンセリング法」を用いて、その方の「証」にあった改善法を見つけます。
東洋的な考え方の妊活カウンセリング を「妊活の一助」としてご活用いただけたら、と思う次第です。
ブログ文責 橋本昌周