安産におすすめ!セルフケア4選(ツボ療法)
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「妊婦さんにも安全」と表記されていても
妊娠中の薬の服用には、なんとなくイヤな感じがあるでしょう。
- 疲れた時
- 季節の変わり目
- 人ごみの中を歩く時
- 家族の誰かが風邪をひいた時
自分は大丈夫かな? 赤ちゃんに影響ないかな? と少し不安になりますよね。
自宅で行うセルフケアで身体の力をつけ、妊娠中の症状を乗り越えていきましょう。
悪阻(つわり)の軽減
悪阻(つわり)は個人差がありますが、辛いという人も少なくはないでしょう。
妊娠5週目頃から始まり16週頃には落ち着いてきます。
現在の辛さがずっと続くわけではありません。
ムカムカや吐き気には、
- 手首や肘の周囲に生じた凹み
- 膝のお皿の斜め下(外側)にある 陽陵泉(ようりょうせん)というツボ
を刺激します。
また、気持ち悪さを我慢している時、心身は緊張状態になっています。
深呼吸をしたり、お腹や背中を緩めたりして、リラックスすることが大切です。
妊娠腰痛
妊娠中の腰痛は、子宮の増大や、大きくなったお腹を支える為の「反り返った姿勢」による腰への負担が原因と思われがちですが、それだけではありません。
- 妊娠による(または妊娠前からの)自律神経の乱れ
腰周辺の痛覚に過敏になる
骨盤内の血行不良による痛み - 心理的な要因
心因性(ストレスが作りだす)疼痛 - 妊娠中に分泌されるホルモン「リラキシン」の影響
関節やじん帯が緩められ不安定になり、腰周辺の筋肉がこわばる
ことが原因になったりもします。
ですが、同じ状況でも、腰痛になりやすい人となりにくい人がいるのはなぜでしょう?
東洋医学では
- 過労、精神ストレス
- 気力や体力の消耗
- 過去の外傷(事故・打撲・捻挫・手術)
など、体の内に「腰痛を起こしやすい要因」が潜んでいると捉え、その方の原因に合わせた改善を行います。
それにより、産後やその後に起こりやすい腰痛の予防を目指すのです。
日常の対処法としましては
- 身体や腰を温める
足湯、腰に使い捨てカイロを貼るなど - 妊婦さん向けのストレッチ
筋肉のこわばりの改善、自律神経の安定 - 妊婦さん用骨盤ベルト
不安定になった骨盤や腰椎を支え、腰の筋肉をサポートします
*使用に不安がある方は、念のため、かかりつけの医師や助産師さんにご相談ください。 - 抱き枕やクッション
横向きに安定して寝ることで腰の負担を解放します
などがおすすめです。
安定期に入ったら
下半身の力をつけるツボを使って、陰気(滋養したり回復させたり)の働きを高めます。
- 足の内くるぶしから上に(人差し指から小指までの4本分の幅)上がったところにある、三陰交(さんいんこう)
- 足の小指の爪の生え際の外側にある、至陰(しいん)
が代表的なツボです。
逆子の予防には
お腹の赤ちゃんは、温かい方に頭を向けます。
ですので、常に下半身が冷えている人(上半身がのぼせている人)ほど逆子になりやすいのです。
「逆子を治すツボ」として知られる 至陰(しいん)へのお灸は、下半身が温まり力がつくので予防にも効果的です。
羊水がまだ多いうちであれば改善にも期待できます。
胎毒(たいどく)の予防に
妊娠は、他人からみれば自然な事ですが、いざ自分が妊娠してからの10か月は、とてつもなく長く不安なものです。
- 溜まった疲労やストレスによる体調不良
- 不安・焦り・憤り・無力感といった心の問題
古来より、妊娠中の母体の不健康は、胎児の発育に悪影響を与えると考えられてきました。
東洋医学では、胎毒(たいどく)といいます。
母子ともに健康で安全な出産のために、疲労の蓄積・精神ストレス・冷え(冷え習慣)は、できるだけ早期に解消しましょう。
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当院では、無料セミナー「家族にやってあげたいお灸教室」を行っています。
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ブログ文責 橋本昌周