【なぜデキにくい】機能性不妊(二人目不妊・着床しにくい胚の問題)と男性不妊症
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機能性不妊(二人目不妊)・着床しにくい胚の問題
鍼灸の効果が期待できると考えられているのは、検査を行っても原因が特定できない 機能性不妊症 です。
近年では、生殖医療のサポートを受けられる方からも、
(体外受精で)グレードの高い胚は出来るが、胚移植を行ってもなぜか着床しにくい
といったご相談をいただきます。
原因の特定できない機能性不妊症や、着床しにくい胚の問題には、母体全体のバイタリティ(生命力の働き)の弱まり を考えてみる事も大切です。
ネガティブな要因により、母体全体のバイタリティ(生命力の働き)が弱められれば、本来の生殖機能もセーブされてしまいます。
妊娠できるはずの女性が、いつに間にか妊娠しにくくなってしまうこともあるのです。
背景にある弱まりを補うことで、本来の生殖機能の働きを取り戻し、妊娠しやすいコンディション に近づけていくのです。
男性不妊へのアプローチ
パートナーの疲弊や妊活時間のロスを防ぐ不妊症検査
女性に比べ、男性は「不妊症の検査に行きたがらない」傾向があります。
ですが、不妊で悩まれるカップルの 約47%に男性側の原因 があることがわかっています。
かつては「不妊は女性側の問題」として、原因もわからないまま、自分を追い込み苦しまれる女性も少なくありませんでした。
そのような、パートナー女性の不要な疲弊や、貴重な妊活時間を「原因探し」で消耗されるのは未然に防ぎたいものです。
完全に否定できる根拠がなければ、早期に男性側の検査をされることをお勧めします。
検査は、
- 精巣の大きさを測り、超音波検査を行う
- 採取した精液を顕微鏡で調べる(数や運動率)
といったものが一般的です。
原因の特定できる「器質性不妊症」と特定できない「機能性不妊症」
男性不妊の原因としては、
- 造精機能障害 47.3%
- 精索静脈瘤 23.9%
- 勃起障害(ED)20.7%
- 閉そく性無精子症 3.6%
- その他 4.5%
などがあります(東邦大学大森病院リプロダクションセンター調べ「一般男性不妊4,728症例の原因」より引用)。
原因の特定できない造精機能障害、機能性ED
鍼灸による改善が期待できるのは、原因の特定できない機能性の男性不妊症です。
男性も、慢性疲労や精神ストレスの中で戦っています。
加齢による弱まり、飲食や睡眠の不摂生、冷え習慣、気力や体力の消耗、心因的な要因・・・
背景には、弱められたバイタリティ(生命力の働き)により、その方の精神活動や生殖機能がセーブされてしまった状態があります。
東洋的な考え方の鍼灸治療は全身(心)を対象とします。
弱めれられたバイタリティ(生命力の働き)を補うことで、本来の精神活動や生殖機能の働きを取り戻すのです。
また、機能性ED の改善には、副交感神経が優位な(リラックス)状態であるほど良い効果が現れやすことが知られています。
日常の生活習慣やストレス対策にも工夫し、できるだけリラックスを心がけましょう。
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生殖医療と鍼灸の併用
排卵誘発剤やホルモン治療による母体の疲弊、精神ストレス・・・
胚(受精卵)ができるまでにかなりのエネルギーを消耗し、いざ着床や妊娠を維持するパワーを失ってしまっている女性も少なくありません。
母体に生じている弱まりを改善せずに妊娠できたとしても、そこは赤ちゃん(胚)にとって、空腹で、寒くて、落ち着かないお部屋なのではないでしょうか?
巡りの良い、居心地抜群のお部屋(子宮)にリフォームしておくことが大切です。
生殖医療のサポートを必要とされる方にも、鍼灸による母体のコンディショニング をおすすめします。
妊娠はゴールではありません。
母子ともに、安全で健康的な出産までが道のりです。
ブログ文責 橋本昌周